体の健康状態をみる検査に健康診断があり、会社に勤めている人の中には、毎年検査を受けている人もいるでしょう。人間ドックでは健康診断よりも検査項目が多い特徴があり、さらに詳しい検査をすることがほとんどです。人間ドックを受けることで、健康診断では分からない病気の早期発見につながるメリットが得られます。

人間ドックの検査費用は全額自己負担となるので、健康診断よりも費用が高くなる傾向があります。検査を受けてみたいと考えていても、検査費用がネックとなり、人間ドックを受けない人もいるかもしれません。

一方で、人間ドックで何らかの異常が見つかり、病気を早期に発見することができます。特定のがんのように、早期に治療を開始することで完治するものもあるでしょう。病気の症状など、何かきっかけがないと医療機関で前向きに検査を受けない人は多くいます。

人間ドックなら症状がまだ現れていない状態から、病気の発見だけでなく、病気になるリスク評価をすることができます。自分の健康を大切に考えている人は、年に1回など定期的に人間ドックを受けてみるのもよいでしょう。

人間ドックは義務的に受ける検査ではありませんが、20歳以上の成人の方を対象としています。そのため、20歳を過ぎている方であれば、誰でも検査を受けることができます。

体の健康に影響を与える病気の多くは、遺伝的な要素だけでなく、生活習慣が大きく関わっているものもあります。また、病気の種類によって、なりやすい年代や性別、生活習慣は異なります。

例えば、30代になると、高血圧など生活習慣病を抱える人も増えていきます。40代になれば、糖尿病の患者さんもぐんと増えて、生活習慣病が身近になるでしょう。これらの生活習慣病は、健康診断でも調べることができますが、健康診断で悪い結果になっても、そのまま放置してしまう人が少なくありません。多くの場合、現状の生活を続けるのに差し支えがないためです。

一方、人間ドックを受ければさらに詳しい検査を行うので、血液検査の数値だけでなく、実際のリスクを評価することができます。健康診断の結果だけでは、実感が湧きにくい人は、人間ドックでさらに詳しく調べるのもおすすめです。